無垢材はなぜあたたかいの?金属との熱伝導率の違いが理由? | 株式会社 八幡
無垢材はなぜあたたかいの?金属との熱伝導率の違いが理由?
DATE 2024.09.05

無垢材はなぜあたたかいの?金属との熱伝導率の違いが理由?

無垢材の家や家具に触れると、なぜかほっとする「温かみ」を感じたことがある方も多いのではないでしょうか。その温かさは、科学的にも説明がつきます。無垢材は金属などの他の素材と比べて、明らかに異なる特徴を持っており、その一つが「熱伝導率」に関わるものです。本記事では、無垢材の持つ温かみの理由を、科学的な視点から解説し、さらにその魅力について深掘りしていきます。

無垢材とは?その特徴と魅力

無垢材の定義と特徴

無垢材とは、加工されていない天然の木材のことを指します。合板やベニヤ板のように、複数の木材や素材を組み合わせたものではなく、一本の木から直接切り出された素材です。そのため、無垢材は木の自然な質感や温かさ、独特の香りを保持しており、多くの人々に親しまれています。

無垢材の特徴には以下のような点が挙げられます。

  • 自然な風合い:木目や色合いが一つ一つ異なるため、個性的な表情を持っています。
  • 調湿作用:無垢材は周囲の湿度を調整する機能を持ち、部屋の湿度を適切に保つ効果があります。
  • 経年変化:使い込むほどに木材は味わい深くなり、色合いや光沢が増します。

無垢材の魅力

無垢材の魅力はその自然な温かみだけではありません。木材には「安らぎ」を感じさせる力があり、心理的にもリラックス効果をもたらすと言われています。さらに、自然素材のため、環境にも優しく、長期的に使用できる耐久性が高い点も大きな魅力です。

無垢材が温かく感じる理由

熱伝導率が低いことが無垢材の温かさの理由

無垢材が温かく感じる最大の理由は、その「熱伝導率」の低さにあります。熱伝導率とは、物質が熱をどれだけ速く伝えるかを示す指標です。一般的に、熱伝導率が低い素材は、熱を伝えにくく、冷たさを感じにくい特徴があります。

木材は、他の素材と比較しても非常に熱伝導率が低いため、体温をすぐに奪わず、手や足で触れても冷たく感じにくいのです。これに対して、金属のような素材は熱伝導率が高く、触れた瞬間に体温が奪われ、冷たさを感じることが多いのです。

金属との比較でわかる無垢材の魅力

例えば、冬に冷たい金属のドアノブや手すりに触れたとき、すぐに冷たさを感じるのは熱伝導率が高いためです。金属は熱を迅速に伝えるため、手や体の熱が瞬時に奪われてしまいます。逆に、木材の場合は熱を緩やかにしか伝えないため、長時間触れていても快適な温度感が保たれます。

リストで見る熱伝導率の違い

素材ごとの熱伝導率の違いは、以下の通りです。

  • 木材(無垢材):0.12~0.17 W/m・K
  • ステンレス:16 W/m・K
  • アルミニウム:205 W/m・K
  • :398 W/m・K

この数値からもわかるように、木材の熱伝導率は金属に比べて非常に低いため、温かく感じるのです。

無垢材が持つ「温かさ」の心理的効果

自然素材の安心感

無垢材の温かみは、物理的な温度だけでなく、心理的な安心感をもたらす点も大きな特徴です。自然素材である木材に囲まれると、人は自然にリラックスし、心地よさを感じます。これは、木が持つ「生きている」素材であることからくる、人間との親和性が影響しています。

触覚と視覚で感じる温かみ

無垢材の温かさは、触覚だけでなく視覚的にも感じられます。木の自然な色合いや独特の木目は、視覚的に柔らかさやぬくもりを与え、部屋全体に穏やかな雰囲気を演出します。また、無垢材の家具や床は、手触りも滑らかで、寒い季節でも快適な使い心地を提供します。

無垢材の使用シーンとおすすめの場所

家具や内装での無垢材の活用

無垢材は、その温かさと耐久性を活かして、家具や内装材として多く使われています。特に、以下のような場所での使用が効果的です。

  • リビングのフローリング:足元からの冷えを防ぎ、居心地の良い空間を作ります。
  • ダイニングテーブル:温かみのある手触りが、食事の時間を豊かにします。
  • ベッドフレームやヘッドボード:寝室のリラックス空間に自然な風合いをプラスします。

無垢材がもたらすエコロジーな利点

無垢材は、天然素材であり、再生可能な資源であるため、環境にも優しい選択肢です。長寿命であるため、頻繁に交換する必要がなく、長期的にはコストパフォーマンスも高くなります。また、使用後も自然に還ることができるため、廃棄時にも環境への負荷が少ない点が評価されています。

金属素材との使い分け

金属素材のメリット

もちろん、金属素材には金属ならではのメリットがあります。耐久性や強度、そして熱伝導率が高いことが利点となるシーンもあります。例えば、キッチン用品や外装部材など、熱を素早く伝えることが求められる部分には金属が適しています。

木と金属のハイブリッドなデザイン

現代のインテリアデザインでは、無垢材と金属を組み合わせた家具や内装が増えています。これにより、木材の温かさと金属のモダンな印象を組み合わせたバランスの良い空間作りが可能です。無垢材の温かみと、金属のシャープなラインを活かしたデザインは、多くの人に支持されています。

まとめ

無垢材が温かく感じる理由は、その低い熱伝導率にありますが、それだけでなく心理的な効果も大きく影響しています。金属との比較から見ても、無垢材の温かみは物理的にも感覚的にも優れており、家や家具で取り入れることで心地よい空間が生まれます。無垢材はその自然な風合いと長寿命によって、日常生活に豊かさをもたらし、環境にも優しい選択肢です。次に家具や内装を選ぶ際には、無垢材の温かさとその魅力をぜひ体験してみてください。



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