C値でわかる気密性能とは?どんな重要なポイントがあるかご紹介! | 株式会社 八幡
C値でわかる気密性能とは?どんな重要なポイントがあるかご紹介!
DATE 2025.03.11

C値でわかる気密性能とは?どんな重要なポイントがあるかご紹介!

C値とは?住宅の気密性能を示す指標

C値(シーチ)とは、住宅の気密性能を示す指標の一つであり、建物の隙間の量を数値で表します。正式には「相当隙間面積」と呼ばれ、単位は「cm²/m²」で示されます。

C値の数値が小さいほど隙間が少なく、気密性が高いことを意味します。気密性が高い住宅は、冷暖房の効率が向上し、省エネ効果や快適性が高まるため、近年の住宅性能向上において重要視されています。

C値の計算方法と仕組み

C値は、次の式で計算されます。

C値 = 住宅全体の隙間面積 ÷ 延床面積

この計算式からも分かるように、建物にすき間が多いほどC値が大きくなり、気密性が低い住宅となります。逆に、施工精度を高めて隙間を減らすことで、C値を低く抑えることができます。

C値が低い住宅のメリット

C値の低い住宅には、以下のようなメリットがあります。

  • 冷暖房の効率向上:隙間が少ないことで外気の影響を受けにくく、室内の温度が安定します。

  • 省エネ効果が高い:気密性が高い住宅は、暖房や冷房のエネルギー消費が少なくなり、光熱費の削減につながります。

  • 結露の防止:隙間風による温度差が少なくなり、結露の発生を抑えることができます。

  • 騒音の低減:外部の音が入りにくく、静かな住環境を実現できます。

  • 耐久性の向上:気密性が高いと湿気の侵入を防ぎ、建物の寿命が長くなります。

日本の地域別C値基準

C値には明確な法的基準はありませんが、高性能住宅では以下の基準を目指すことが推奨されています。

住宅性能の基準 目標C値(cm²/m²)
一般住宅 5.0以下
高気密住宅 1.0以下
ZEH基準 0.5以下
パッシブハウス 0.2以下

C値を改善するためのポイント

C値を低くするためには、以下のようなポイントが重要になります。

施工精度を向上させる

施工の精度が低いと、わずかな隙間が発生しやすくなります。以下の対策を講じることで、気密性を向上させることができます。

  • 断熱材や気密シートの施工を丁寧に行う

  • 壁や天井の継ぎ目をしっかりと塞ぐ

  • 気密テープを使用し、すき間を埋める

高性能な建材を採用する

住宅の気密性を高めるためには、以下のような建材を使用すると効果的です。

  • 気密シートや防湿シート

  • 気密性の高い断熱材(発泡ウレタンなど)

  • 気密パッキン付きの窓やドア

設計段階で気密性能を考慮する

住宅の設計段階から気密性能を意識することで、C値を低く抑えることが可能です。以下の点に注意しましょう。

  • シンプルな形状の住宅を設計する(複雑な形状ほど隙間が増えやすい)

  • 換気システムを適切に配置し、空気の流れを考慮する

  • 施工時に気密測定を実施し、隙間の有無をチェックする

C値とUa値の違い

C値とUa値は、住宅の性能を示す重要な指標ですが、それぞれの意味は異なります。

  • C値:気密性能を表す指標(数値が低いほど良い)

  • Ua値:断熱性能を表す指標(数値が低いほど良い)

C値が低いほど隙間が少なく、外気の影響を受けにくくなります。一方、Ua値は住宅全体の断熱性能を示し、適切な断熱材の使用が重要になります。快適で省エネな住まいを実現するには、どちらもバランスよく考慮することが大切です。

C値を意識して快適な住まいを実現しよう

C値は住宅の気密性能を示す指標であり、低いほど快適でエネルギー効率の高い住まいになります。適切な施工や高性能な建材の使用により、C値を改善することが可能です。

また、Ua値と併せて住宅の性能を総合的に考え、断熱性と気密性のバランスをとることが重要です。家づくりを検討する際は、C値を意識して気密性能の高い住宅を目指しましょう。



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