「芯持ち材」と「芯去り材」の違いを理解する、木材選択の基礎をご紹介!
木材選択は、建築や家具作りにおいて極めて重要な決定の一つです。木材は多種多様で、その特性を理解し適切に選ぶことで、使い勝手や耐久性、美しさを保つことが可能となります。この記事では、「芯持ち材」と「芯去り材」の違いとそれぞれの特性について解説します。
まず、これらの言葉の意味から理解してみましょう。「芯」とは木材の中心部を指し、芯持ち材とは木の中心部分を含む木材のことを指します。対照的に、芯去り材は木の中心部分を含まない木材のことを指します。
目次
芯持ち材の特徴
芯持ち材は、その名の通り木の「芯」部分を含む木材で、強度や硬度が高いのが特徴です。これは芯部分が木の成長に伴う重力負荷を支えてきたため、非常に強固であるからです。また、一般的に木材の中心部分は色が濃く、木目がはっきりしているため、見た目に個性と美しさをもたらします。しかし、反面、木材が乾燥する際には他の部分に比べて収縮する度合いが大きく、割れや反りが生じやすいのが欠点です。
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芯去り材の特徴
芯去り材は、木の「芯」を含まない部分の木材で、一般的に色が均一で木目が柔らかな印象を与えます。このような特性から、家具や内装材などの仕上げ面に使用されることが多いです。また、芯去り材は芯持ち材に比べて収縮や反りが少なく安定しているため、扱いやすさが特徴です。しかし、芯持ち材に比べて強度や硬度が劣るため、構造部材として使用するのは適していません。
用途により最適な材を選ぶことが重要です
これらの違いを理解した上で、用途により最適な材を選ぶことが重要です。構造部材として強度を求める場合は芯持ち材、美しさや均一性を求める場合は芯去り材といった具体的な選択基準が考えられます。
しかし、木材選択には他にもさまざまな要素が関わります。種類や産地、乾燥方法など、木材一つとってもその選択肢は無数に広がります。本記事が、その一端を理解するきっかけとなり、あなたの木材選びに少しでも役立つことを願っています。
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